スロウな森の暮らし たまに旅


by nollipolly
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スペイン紀行〜モロッコ編#3 Ceuta(セウタ)~国境編

バスツアーは8時半にホテル前でピックアップしてくれる、というので、早起きして待ちます。
朝もやが立ち込め、肌寒いくらい。やはり海辺の街です。
※写真はクリックで大きく見えるものもあります

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しかしバスが来ません。待っても待っても、バスは来ません。
ホテルに戻ってフロントに訊くと、夕べと担当者は変わっており「ツアーのバスは10時半です」と言います。

なんだ、早起きして損した。


「チェックアウトの時間までまだありますから、お部屋に戻ってもよろしいですよ」と言うので、そうすることにしました。

しかし、いい加減です。私たちの聞き間違えか、フロントマンのミスなのか、今となっては分かりませんが、ホテル前にぼーっと立っていてもしょうがないので、何を言っているのかさっぱりわからないスペイン語のニュースなどみながら時間を潰します。

10時を過ぎた頃、早めに再びホテルの前へ。しかし、来ない!!10時半を過ぎ、11時に届こうとするとき、業を煮やしたダンナがタクシーで国境へ行くと言い出しました。乗り場で運転手にボーダーまでの値段を訊きます。
「うーん、25ユーロくらいかな」
「頼んます」

海沿いの曲がりくねった道を気持ちよく飛ばすタクシー。ほどなく検問のゲートが見えてきました。ここからは歩きです。
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入り口から検問まで、結構な距離です。観光客らしき欧米系の人たち、大きな荷物を背負ったムスリム系の人たちと一緒に、テクテクとひたすら歩きます。既に高く上がった日差しが容赦なく降り注いできます。汗ばんできます。

ようやく検問近くになりほっとした所で、モロッコ人の男がニコニコしながら近づいてきました。
「やあ、こんにちは!僕、オフィシャルガイド、観光案内ならお任せだよ!」
(出たな化け物......)

※( )内グリーンの文字は私が心で思ったことです

愛想良く応対するダンナ。だいたい国内外問わず、知らないヒトがニコニコ近づいてくるのにろくなことはありません。怪しげなものを売りつけようとするセールスか、外国ならドラッグ売り、ということも大いに考えられます。この男の作り笑いもまさにその類い。
半ば強引にカスタムの書類記入手続きを手伝ってあげる、と言うのですが、「自分でできるからいらないよ」と断ってもききません。しつこくつきまとってきます。軽くイラっときますが、心やさしい日本人なのでぐっとこらえ、ここはおだやかに装います。

男は、自分がいかに優秀なガイドで、信頼にたる人物か、という能書きをまくしたてています。25ユーロでタクシー代を負担すれば、後は案内するよ、ガイド料はお任せだよー。

タダとお買い得が大好きなダンナ、この「ガイド料は随意です」という部分に強い陽性反応を示しました。
「本当かいっ?? いくらでもいいの?」
(ややっ、まずい展開になってきたっ(アセ)

「イエスイエス、あなたのお好きな金額でいいんだよ、あなたたち、いい人。僕、いい人。僕、あなたのともだち。よろしくね♪♪」
何ともうさん臭い自称オフィシャルガイド男、手応えを掴んでますますセールス攻勢を強めてきます。
(どこの世界に、会ったばかりのヒトが”お友達”になれるんだよ...「20世紀少年」じゃあるまいし、何が”ともだち”だよ)

しかし、すっぽり相手の術中にはまった超お人好しダンナ、満面笑みで握手を交わしてご機嫌そのもの...ヽ( ´_`)ノ まさに典型アメリカ人、外づらの良さは天下一品です。

カスタムには既に大勢の人たちが行列を作っていました。
薄汚れた小屋が連なる長屋みたいな建物、何をしている人たちなのか、モロッコ人たちがその辺りにたむろしています。小屋の一つに検問官の顔が見え、次から次とやってくる国境越えの人々を捌いています。

(やれやれ、こ〜れは時間くいそう......)

くだんの男、そんな様子をすかさず見てとり、離れた所に立っていた検問官になにやら話始めました。彼はうなづいて窓口に向かい、待っている人たちの応対に入りました。
官僚であるはずの検問官が、国境にうろつくガイド男の言いに応えた、というのはちょっと驚きでした。この人たちの力関係がよくわかりません。それはそうとして、このガイド男、何としてでも私たちの歓心を買いたいようです。

列はあっという間に二手に分かれ、私たちの順番も思ったより早く回ってきました。

小屋の中に通されます。マスクをした医師が控えていて、体温を測ります、と言います。ちょうど新型インフルがはやり始めたころだったので、そのせいでしょう。ペンタイプの、何やら光を額にあてると体温が分かるらしい優れものを使っています。
(ややっ、これは欲しいぞっ....)

36.7、ちょっと高めですが平温。
検疫合格、パスポートチェックもスムーズに終わって、やっとモロッコに入りました。




実際のところ、知らない国の知らない街をあてど無くうろうろ歩き回るのには不安があります。まして初めてのイスラム圏。
限りなく怪しいとはいえ、この自称ガイド男、あながち使えなくもなさそうです。

この際、頼みますか....ガイド料をふっかけてくる可能性はありますが、その時はその時で、何とかしようー。そんな気になって、国境越えてもなおまだついてくるこの根性ガイド男に賭けてみることにしました。

大喜びの男、「さあさあ、タクシーをつかまえましょう」と私たちを促します。

と、その時です!!

大柄な、サングラスをかけた「ゴリラーマン」
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のような男がどこからともなく現れました。ガイド男にくってかかるような勢いで、何かまくしたて始めます。ガイド男も激しく反論しています。アラビア語で何を言っているのだかさっぱりわかりませんが、双方相当猛り狂っているのは確かです。

目がテンの私たち。
な、何なんだ????? ことの次第がさっぱりわかりません。

【続く】
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by nollipolly | 2009-08-31 12:41 | Trip