スペイン紀行〜モロッコ編#2 Ceuta(セウタ)上陸
2009年 08月 30日
吸い寄せられるようにぐんぐん岸壁に近づいていきます。
岸辺の街並みや山稜の様子がはっきりと見えてきました。
※写真はクリックで大きく見えるものもあります 中腹に昔の要塞壁が見えます。ここだけでなく、沿岸の要所要所、あちこちに古い要塞が残っています。地中海を挟んだ攻防が、いかに凄まじかったかを彷彿とさせてくれます。
私だって飲んでばかりいるわけではありません。たまにはこうして歴史に思いを馳せることもあるわけです。
フェリーを降りると、ターミナルの構内でムスリムの衣装をまとったアクセサリー売りの女性たちが待ち構えていました。かなりしつこいです。目を合わせないようにして急ぎ足で外に出ます。
セウタのフェリーターミナル前。
↑アクセサリー、買ってます(^o^;)
大地にしっかりと感動の一歩を刻みます。
化粧タイルの上、とは拍子抜けしますが、仕方ありません。
それにしても、期待していたようなエキゾティック&ワイルドな雰囲気がまったく感じられません。こぎれいでゴミ一つ落ちていない整った街の入り口。この辺りは人影が全くありません。
「おかしいな。4年前にきたときはこんな感じじゃなかったぞ」と、しきりにいぶかるダンナ。
ターミナルにいたおまわりさんにダウンタウンの方角を訊いて、そちらに向かって歩き出しました。
通りがかったガソリンスタンドでガソリン価格のチェックなどしながら進みます。
店の看板に「Africa」の文字が見えます。
などなど、どうでもいい写真を撮りながらテクテク歩いていくと、橋が見えてきました。
ちょっと上り坂になっています。振り返ると港が見えてきました。
とても良い眺めです。ここにも古い偵察塔が残されています。
街中に入ってきました。スペイン風の大きな建物が並んでいます。
教会の前が多くの人たちでにぎわっています。結婚式があったようです。ちらっと中をのぞいたら、幸せそうな新郎新婦が、一人一人と挨拶を交わしています。お幸せに〜♪
おお〜っと、人ごとにかまっている場合ではありません。
「どこもかしこも、スペイそのまんまだな」
「うん、変だね」
クビを傾げながらも時間が時間(既に夕方6時半くらい)なので、まずは今夜の宿探しをすることにした日米国際バカップル。「高そうだな...」とは思いましたが、疲れていたので最初に発見したホテルに飛び込みました。ー「ホテル TRYP」.
白い壁、何やら洗練された雰囲気漂う外観です。
大理石の床にブランド物が並ぶショップ棚。
出入りする客の服装や持ち物がこぎれいです。
回転ドアを押して中に入ろうとすると.......
背のリュックがしっかり挟まれ、どうにも身動きできない有り様に。ぶざまにもがく私に、ホールで談笑していた客の一人がようやく気づき、緊急停止ボタンを押してくれましたが......。
かっこ悪いわ.......
しかしそこはお • と • な。
何事もなかったような顔をしてフロントに向かいます。
「お部屋、ありますか?」
「もちろんですとも」
一部始終を見ていたはずですが、気づかぬ振りをしてさりげなく応対するフロントマン。ふん。さすがプロですな。
がさごそとパソコンのキーを打ち、顔を上げて
「103ユーロになりますが?」
※103ユーロ=約14,400円(当時レートで)
(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」
おそるおそる尋ねます。
「一人ですか? それとも一部屋」
「一部屋になります」
(ほっ)アセアセ
覚悟はしていましたが、ここは見栄っ張りの本領発揮、ある振りをしてさらっとカードを出します。(心中大泣き)
気分を変えて、世間話を振ります。
「この街はスペインみたいな雰囲気ですね〜♪ とっても素敵で」
「ええ、スペイン領ですからね」と笑顔で首をすくめたホテルマン。
うん。 やっぱりそうか......
↑てか、街中に旗がたってたでしょうが. ...ヽ( ´_`)ノ
フェリーの乗船時間を短くしたいばかりに地図で最短距離を選び、強引にセウタ行きを主張した船酔い恐怖症の私が悪いのか。
はたまたわずか4年前に行ったカスバがある街の名前すら記憶していなかったダンナがアホなのかー。
心の中で激しく互いの所為にしながらも、そこはお • と • な。
前向きに物事を進めます。
「明日は何としてでもカスバに行きたいんですが、ここからどうやったら行けるでしょうか?」
「ああ、それならいいバスツアーがありますよ。ガイド付き、昼食付きで一人37ユーロ。ホテル前でピックアップしてくれて、テトウアン(Tetouan)を観光したあとタンジェ(Tanger、カスバがある街)に向かいます。予約しますか?」
「おおっ、それは渡りに船というもの、ぜひお願いします!!」
テトウアンとは、聞き慣れない街ですが、贅沢は言ってられません。タンジェに行けるのであればハッピーフェイス。申し込みます。
103ユーロの部屋です。
なんとか明日の道筋がついて、ほっとした日米お気楽カップル。クラスターファック※のゴングは既に鳴らされていたとも知らず、近くのカフェで暢気にお食事です。
さあ、明日はいよいよ念願のカスバ行きです!←大丈夫かっ??
【続く】
※クラスターファック はじめの一歩を誤ったばかりに、後のすべてが連鎖的にうまくいかなくなる、または更なる厄介ごとに巻き込まれる現象
岸辺の街並みや山稜の様子がはっきりと見えてきました。
私だって飲んでばかりいるわけではありません。たまにはこうして歴史に思いを馳せることもあるわけです。
フェリーを降りると、ターミナルの構内でムスリムの衣装をまとったアクセサリー売りの女性たちが待ち構えていました。かなりしつこいです。目を合わせないようにして急ぎ足で外に出ます。
セウタのフェリーターミナル前。
大地にしっかりと感動の一歩を刻みます。
それにしても、期待していたようなエキゾティック&ワイルドな雰囲気がまったく感じられません。こぎれいでゴミ一つ落ちていない整った街の入り口。この辺りは人影が全くありません。
「おかしいな。4年前にきたときはこんな感じじゃなかったぞ」と、しきりにいぶかるダンナ。
ターミナルにいたおまわりさんにダウンタウンの方角を訊いて、そちらに向かって歩き出しました。
通りがかったガソリンスタンドでガソリン価格のチェックなどしながら進みます。
店の看板に「Africa」の文字が見えます。
などなど、どうでもいい写真を撮りながらテクテク歩いていくと、橋が見えてきました。
ちょっと上り坂になっています。振り返ると港が見えてきました。
とても良い眺めです。ここにも古い偵察塔が残されています。
街中に入ってきました。スペイン風の大きな建物が並んでいます。
教会の前が多くの人たちでにぎわっています。結婚式があったようです。ちらっと中をのぞいたら、幸せそうな新郎新婦が、一人一人と挨拶を交わしています。お幸せに〜♪
おお〜っと、人ごとにかまっている場合ではありません。
「どこもかしこも、スペイそのまんまだな」
「うん、変だね」
クビを傾げながらも時間が時間(既に夕方6時半くらい)なので、まずは今夜の宿探しをすることにした日米国際バカップル。「高そうだな...」とは思いましたが、疲れていたので最初に発見したホテルに飛び込みました。ー「ホテル TRYP」.
白い壁、何やら洗練された雰囲気漂う外観です。
大理石の床にブランド物が並ぶショップ棚。
出入りする客の服装や持ち物がこぎれいです。
回転ドアを押して中に入ろうとすると.......
背のリュックがしっかり挟まれ、どうにも身動きできない有り様に。ぶざまにもがく私に、ホールで談笑していた客の一人がようやく気づき、緊急停止ボタンを押してくれましたが......。
かっこ悪いわ.......
しかしそこはお • と • な。
何事もなかったような顔をしてフロントに向かいます。
「お部屋、ありますか?」
「もちろんですとも」
一部始終を見ていたはずですが、気づかぬ振りをしてさりげなく応対するフロントマン。ふん。さすがプロですな。
がさごそとパソコンのキーを打ち、顔を上げて
「103ユーロになりますが?」
※103ユーロ=約14,400円(当時レートで)
(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」
おそるおそる尋ねます。
「一人ですか? それとも一部屋」
「一部屋になります」
(ほっ)アセアセ
覚悟はしていましたが、ここは見栄っ張りの本領発揮、ある振りをしてさらっとカードを出します。(心中大泣き)
気分を変えて、世間話を振ります。
「この街はスペインみたいな雰囲気ですね〜♪ とっても素敵で」
「ええ、スペイン領ですからね」と笑顔で首をすくめたホテルマン。
うん。 やっぱりそうか......
↑てか、街中に旗がたってたでしょうが. ...ヽ( ´_`)ノ
フェリーの乗船時間を短くしたいばかりに地図で最短距離を選び、強引にセウタ行きを主張した船酔い恐怖症の私が悪いのか。
はたまたわずか4年前に行ったカスバがある街の名前すら記憶していなかったダンナがアホなのかー。
心の中で激しく互いの所為にしながらも、そこはお • と • な。
前向きに物事を進めます。
「明日は何としてでもカスバに行きたいんですが、ここからどうやったら行けるでしょうか?」
「ああ、それならいいバスツアーがありますよ。ガイド付き、昼食付きで一人37ユーロ。ホテル前でピックアップしてくれて、テトウアン(Tetouan)を観光したあとタンジェ(Tanger、カスバがある街)に向かいます。予約しますか?」
「おおっ、それは渡りに船というもの、ぜひお願いします!!」
テトウアンとは、聞き慣れない街ですが、贅沢は言ってられません。タンジェに行けるのであればハッピーフェイス。申し込みます。
103ユーロの部屋です。
なんとか明日の道筋がついて、ほっとした日米お気楽カップル。クラスターファック※のゴングは既に鳴らされていたとも知らず、近くのカフェで暢気にお食事です。
さあ、明日はいよいよ念願のカスバ行きです!←大丈夫かっ??
【続く】
※クラスターファック はじめの一歩を誤ったばかりに、後のすべてが連鎖的にうまくいかなくなる、または更なる厄介ごとに巻き込まれる現象
by nollipolly
| 2009-08-30 06:06
| Trip